1966年にヘンリー・デコック(Henri De Cock)によって設立されたトリブュ(TRIBU)は、当初ベルギー国内市場向けのガーデンファニチャー輸入代理店としてスタートしました。ヘンリー・デコック(Henri De Cock)の死後、会社を引き継いだ息子ロード(Lode)は、1980年代当時流行していたプラスティック製の家具と重厚でクラシカルなチーク材に着目し、「高品質でいつの時代にも愛され続けるアウトドアファニチャー」をコンセプトにオリジナルレーベルを立ち上げました。
1990年代初め、ロード(Lode)はデザイナーのヴィム・シーガーズ(Wim Segers)と出会います。「庭やテラスは建物の延長、そこに馴染むハイクオリティなガーデンファニチャーを作りたい」、ロード(Lode)とヴィム(Wim)はまさに同じスタイルの家具を追い求めていました。エンジニアとしてのロード(Lode)の技術力とデザイナーとしてのヴィム(Wim)のデザイン力を組み合わせることで、二人は従来とは全く異なる視点から家具のあり方をとらえた新しいコンセプトの家具を生み出していったのです。最初のヒットは1998年のPraislinコレクション、エレガントで美しいデザインが魅力です。このヒットを機に、ロード(Lode)はこれまでの輸入業を全て停止、完全に家具ブランドとしての道を歩み始めることとなりました。以降、革新的な素材に確かな技術、さらに高いデザイン性を兼ね備えたトリブュ(TRIBU)のアウトドアファニチャーは、そのクオリティの高さから国際的に名声を得るまでに成長しました。
トリブュ(TRIBU)では、家具作りの全てのプロセスを自社で行うのではなく、家具の製造を専門工場へ外部委託するというスタイルをとっています。こうすることで、用いる素材に合わせて専門的な委託先に製造を任せることができるからです。「全てを自社でこなそうとせず、専門家に任せるべきところは任せる」、これはエンジニアのロード(Lode)とデザイナーのヴィム(Wim)という異なる才能を持ちあわせた二人ならではのスタイルだと言えるのではではないでしょうか。実際にトリブュ(TRIBU)家具のラインナップを見てみると、他のブランドではお目にかかれないような特殊な素材を用いていることに気付きます。トリブュ(TRIBU)の高品質家具は、こうした素材へのこだわりから生まれているのです。
Tribeは現在、ベネルクス、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカをメインマーケットとしています。しかし、最近ではエージェントを通じて、日本、オーストラリア、カナダ、シンガポール、韓国、南アフリカの各国への輸入を積極的に行うようになりました。まだまだガーデンファニチャーの文化が浅い日本、より多くの方にトリブュ(TRIBU)のアウトドアファニチャーの魅力に注目していただきたいものです。
ガーデンファニチャーのパイオニア的家具ブランド、TRIBU。1990年代初め、「家の延長としての庭」という当時誰もが想像し得なかった全く新しい概念をもとに、ガーデンファニチャー文化を一気に切り開いていきました。トリブュ(TRIBU)が掲げる使命は、「使い込むことで味わいを増し、人々を優しい気持ちにさせてくれるようなピュアで親しみ深いデザインと、革新的なクオリティの高さを兼ね備えた家具を生み出し、提供すること」。「ほんの少しリッチで、現代的ではあるけれどどこか懐かしく、高品質で耐久性に優れ、細部にまで手を抜かず、新素材を追求した、快適な使い心地」、公式HPにはトリブュ(TRIBU)の家具へのこだわりがこのように綴られています。
トリブュ(TRIBU)のガーデンファニチャーは、トリブュ(TRIBU)とトリブュ・ヴェルサス(TRIBU VERSUS)という2つのブランドラインに分けることが出来ます。
トリブュ(TRIBU)はアーキテクチャに強い影響を受けており、シンプルモダンな都会的デザインが特徴的です。ステンレスやアルミ、木材といった素材をそのまま家具に仕立てたデザインは、一見すると無機質なように感じられますが実はディテールに優雅さや美しさといった要素をも兼ね備えています。
一方、トリブュ・ヴェルサス(TRIBU VERSUS)は、地中海のリゾートを思わせるような、どこか陽気で温かみのあるデザインが特徴的です。シンプルながらもリラックス感漂うデザインは、優雅なリゾートの休日をイメージさせてくれます。ライトブラウンやホワイトといった、空と海の青に映える色使いが、そう感じさせてくれるのかもしれません。トリブュ(TRIBU)とトリブュ・ヴェルサス(TRIBU VERSUS)、同じブランドから全く対照的なテイストのブランドラインをリリースするトリブュ(TRIBU)。それぞれが実に魅力あふれるラインに仕上がっているのは、世界的評価の高いトリブュ(TRIBU)ブランドだからこそ成し得た技だと感じます。
スタイリッシュでありながら、程よいラグジュアリー感をも感じさせてくれるトリブュ(TRIBU)のガーデンファニチャーは、ヨーロッパを中心に中東やアジア等、世界各国のホテルやリゾートでゲストのおもてなしをしています。文化都市パリのポンピドゥーセンターを始め、インド洋の楽園セイシェルのマイア・ラグジュアリー・リゾート&スパや中東アブダビのラディソンホテル、シンガポールの5つ星ホテルとして知られるセントレジスシンガポール等、実に多くの有名リゾートで採用されているのです。アジアンリゾートにも確実に進出してきていますから、日本のビーチリゾートでお目にかかれる日もそう遠くないかもしれませんね。
洗練されたデザインとこだわりの素材が魅力のトリブュ(TRIBU)、その充実のラインナップをご紹介します。
Limited Editions(リミテッドエディション)
洗練されたモダンデザインで、空間に心地良い存在感を感じさせてくれるLimited Editions(リミテッドエディション)のZenith table(ゼニステーブル)。特徴ある3本ラインの脚デザインが、大変ユニークです。テーブルトップにはイタリア産粘板岩のスレートを用い、落ち着きあるシックな表情を演出します。テーブル中央部分には開閉式のパラソル用ホールが施されており、単体とはまた違った楽しみ方が出来るようになります。本アイテムは、Tribu(トリビュ)のArc Chair(アークチェア)との組み合わせがお勧めです。
Kos Teak(コスチーク)
ナチュラルな木材の質感が柔和な表情を演出する、Kos Teak(コスチーク)コレクション。余分な装飾が一切排除されたオールドファッションな雰囲気が、素朴ながらも力強さを感じさせるデザインです。素材に使われているチーク材は、ジャワ島の指定プランテーションのみで栽培されたこだわりの厳選素材。デザイン性もさることながら、確かな品質もこのアイテムの魅力です。簡単に折りたたむことが出来、使い勝手の良さもしっかりと考慮されています。
Mirthe
メタリックな質感が特徴的なMirtheコレクションは、丈夫で軽量、リサイクル可能というアルミニウムという素材のメリットを最大限に感じさせてくれます。全体的に直線的なデザインですが、テーブルの端に丸みを帯びさせることで程よく柔らかさのあるデザインに仕上げています。
Natal
TribuのベストセラーコレクションNatalは、ナチュラル&モダンな雰囲気が魅力です。テーブル部分には最高級チーク材を用いてリゾートっぽさを演出、一方フレームをステンレススチールにすることでプールやビーチでも腐食しにくいように設計されています。
Vintage(ヴィンテージ)
Vintage(ヴィンテージ)コレクションのアームチェアは、数あるTribu(トリビュ)のコレクションの中でも、射出成型プラスチックを用いた最初のガーデンファニチャーです(射出成型・・・熱したプラスチックにに圧を加えて金型に押し込み、型に充填して成形する技法)。高品質なプラスチックに15%のガラス繊維をプラスすることで、美しいツヤ感が感じられるアイテムです。70年代風デザインからインスピレーションを受けた、新鮮で遊び心あるデザインが印象的です。
Terra
リゾートの休日のゆったりとした雰囲気をかもし出すTerraは、その自然な風合いが印象的です。一見天然皮革のような質感ですが、実はConaxというプラスティック繊維の一種。ナチュラルな雰囲気ですが、色褪せしにくくお手入れも簡単ということで、ガーデンファニチャーには最適な素材といえるでしょう。
Essential
スタンダードなTribuテイストを表現したEssentialは、極めてシンプルなデザインの中にTribuならではの技術が惜しみなく注ぎ込まれているこだわりのコレクションです。ステンレスのフレームの厚さはわずか10mm、都会的でスタイリッシュなフォルムが特徴的です。フレーム同士のつなぎめを感じさせない特殊な溶接方法が、自然で滑らかな質感を形作ります。
Terra(テラ)
気品漂う独特な素材感が印象的な、Terra(テラ)コレクションのガーデンベンチ。メインに用いられているのは、ポリ塩化ビニルに麻を加えたCanax(キャナックス)素材。防汚性、撥水性、耐候性に優れており、マットな質感とナチュラルな雰囲気を演出します。庭先での優雅な気分を、より一層高めてくれるラグジュアリーなアイテムです。
Limitted Editions
TribuのLimited Editionsは、天然木材の荒々しさをあえて残すことでハードなイメージを演出します。このLimited Editionsのベンチは非常に存在感があり、庭先に置くだけで品格あるイメージを与えてくれることでしょう。ナチュラルでいたってシンプルなデザインですが、チーク材そのものの良さを十分に感じることが出来ます。
Praslin
天然のチーク材だけで贅沢に仕上げたPraslinは、1996年にTribuの初コレクションとしてリリースされました。背もたれや腰掛部分を繊細なチーク材の一本一本でデザインすることにより、エレガントで上品なイメージを演出しています。
Vintage(ヴィンテージ)
滑らかな曲線使いが特有の美しさを感じさせる、Vintage(ヴィンテージ)コレクションのサンラウンジャー。人間工学の技術がしっかりと反映された快適性の高いデザインは、身体のラインにしっくりと馴染み最高の心地良さを演出してくれることでしょう。素材には高品質なプラスチックに15%のガラス繊維をプラスすることで、美しいツヤ感が感じられるアイテムです。ボディは防汚性、撥水性、耐候性に優れており、フレームには腐食に強いステンレススチールが採用されています。
Neutra
無機質なフォルムが特徴的なNeutraは、華奢なアルミニウムフレームの質感がクールな印象です。シート部分はバティライン、合成皮革、木材(ブナ)といったラインナップが展開されており、使用する場所や好みによって選べるようになっています。
Pure
ナチュラルビューティーなデザインが魅力のPureコレクション、ラウンジャーにはチーク材とバティラインを採用し、自然な風合いと機能性を見事に実現させています。防虫・抗菌加工を施し、屋外で利用しても痛みにくい作りになっています。
- ファビアン・ヴァン・セーヴェレン(Fabiaan Van Severen)
シンプルで洗練されたスタイリッシュなデザインが特徴的なミルト(Mirthe)コレクションのデザイナー。無機質なアルミニウムの質感に曲線を加えることで、ほどよく女性的で柔和なイメージに仕上げています。トリブュ(TRIBU)らしさであるクラシックモダンを心地良く感じさせてくれるデザインと言えるでしょう。風雨に強く痛みにくい素材をハイセンスに造形することで、ガーデンファニチャーとして庭先はもちろんビーチやプールサイドにおいて機能性を発揮する家具を完成させています。
- ブラム・ボーレン(Bram Bollen)
「モダンなのにクラシック感漂う」、トリブュ(TRIBU)デザインのコンセプトを忠実に表現するデザイナーブラム・ボーレン(Bram Bollen)。彼が手がけたVintageコレクションは、1970年代テイストのインスピレーションを受け、シャープな中にも遊び心溢れるデザインに仕上がっています。無機質な素材で描かれた曲線美は、味気なくなりがちなプラスチックの質感にエレガントさをプラスしています。また、各国の高級リゾートにおいて高い評価を受けているテッラ(Terra)も、彼によってデザインされたコレクションです。最新素材をうまく取り入れることで、痛みにくくメンテナンスしやすい家具に仕上がっています。屋外での使いやすさがしっかりと意識されているのに、自然の風合いはそのままに感じられる画期的なデザインです。
- ピエルジョルジョ・カッツァニーガ(Piergiorgio Cazzaniga)
エッセンシャル(Essential)とLimited Editionsのデザイナー。こだわりの製法で造形された繊細なフォルムが印象的なエッセンシャル(Essential)には、シンプルな中にもトリブュ(TRIBU)デザインの特徴が的確に表現されています。男性的な力強さを感じさせる荘厳さが魅力のLimited Editionsは、最高級チーク材の素材感がしっかりと活かされているダイナミックなデザイン。まるで庭先に一本の大木が存在しているような、確かな存在感を感じさせてくれることでしょう。
- ヴィム・シーガーズ(Wim Segers)
トリブュ(TRIBU)創設者の一人であるヴィム・シーガーズ(Wim Segers)は、トリブュ(TRIBU)ブランドを代表するデザイナーです。彼が手がけたデザインは、ナタル(Natal)、Pure、Arc、Kosシリーズの各ライン。ステンレススチールやアルミニウム、チーク材といった素材の持ち味を最大限に活かした、シンプルモダンなデザインが特徴的です。また、洗練されたデザインの中には軽量かつ丈夫といったガーデンファニチャーとしての機能性の高さも十分に配慮されており、ハイセンスながらも実用的な家具に仕上げられています。
ニチエス大阪 ショールーム
大阪府大阪市中央区島之内1-13-28 ユラヌス21 4階
- TEL:
06-6241-1821
- 営業時間・定休日:
月曜日~金曜日 (祝日を除く) 午前10時~午後5時
休業日:土日祝日- ホームページ:
- http://www.nichiesu.com/index.htm
ニチエス青山 ショールーム
東京都港区赤坂8-5-32 田中駒ビル1F
- TEL:
03-5413-3341
- 営業時間・定休日:
月曜日~金曜日 (祝日を除く) 午前10時~午後5時
休業日:土日祝日- ホームページ:
- http://www.nichiesu.com/index.htm
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