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カルテル / Kartell

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 Kartell(カルテル)の創立は1949年のこと。イタリア有数の家具生産地として知られるロンバルディア州にて、化学者Giulio Castelli(ジュリオ・カステリ)氏によって設立されました。
“化学者による家具ブランド”ということで、皆さんはまずその意外性に驚かれるかもしれません。創設者であるGiulio Castelli(ジュリオ・カステリ)氏は、ノーベル賞受賞歴のあるエンジニア。そんな彼が目指したのは、モノ作りを通しての「プラスティック成型技術の応用」でした。当初は車のアクセサリや日用品等の製作において何度も試行錯誤を繰り返し、その後、家具生産へとシフト。ガラスの代替として、より実用性に優れたプラスチック素材をより一層世の中に普及させることが目標とされました。

 「私たちの日々の仕事は、未来を創造するための実験である。技術とデザインを融合させた製品を、時代・経済の流れにいかに乗せていくかが重要なテーマである。」
これは、Kartell(カルテル)設立時にGiulio Castelli(ジュリオ・カステリ)氏が語った言葉であると言われています。最先端の技術を“特別なもの”としてではなく、私たちの日常へと落とし込むことがこれからの時代の課題であり、“モノ作り”こそがまさにその第一歩であることがはっきりと宣言されています。

 ともすれば“無機質”かつ“質素”な印象さえも与えかねないプラスチック家具が、ハイセンスなモダンファニチャーとして認識されるに至った背景は、世界的著名デザイナーらの存在を抜きにして語ることは出来ないでしょう。
Kartell(カルテル)の家具は、Marco Zanuso(マルコ・ザヌーソ)やMario Bellini(マリオ・ベリーニ)、Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)、Antonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)らによって美しくデザインされ、これまでに数々の世界的デザイン賞受賞を果たしています。木材では実現不可能なシルエット感やライン使い、さらには軽量かつ優れた耐久性が注目され、プラスチック家具はある時は芸術品、そしてまたある時は実用品として様々なシーンで受け入れられてきたのです。

 プラスチック素材の特性にいち早く着目し、その可能性を美しいコレクションとして体現することに成功したKartell(カルテル)ブランド。
カジュアル、エレガント、モダン、レトロ・・・。同一素材にもかかわらず、色や形によって幅広い魅力を演出するプラスチックのポテンシャルからは、今後も目を離すことは出来ないでしょう。

ブランドの特徴

 すでにご紹介したとおり、Kartell(カルテル)はプラスチック家具のパイオニア的存在として有名なブランドです。
軽量で耐久性に優れ、しかも高度な加工性をも兼ね備えるプラスチック。こうした素材が家具生産へと応用されるようになったことは、ブランド創設の1950年代当時、非常に革新的な出来事として業界では大きな注目を集めました。今日、ガーデンファニチャー業界においてはKartell(カルテル)同様、プラスチックを素材とするコレクションをいくつも目にするようになり、その存在はかなり一般的になりつつあります。

 ところで、ひと口に「プラスチック」と言っても、実際には様々な種類の素材が存在することを、皆さんはご存知でしょうか?
こうしたあらゆる素材の中から、カラーリングやデザイン、用途に応じて適切なものが選ばれているわけですが、一般的にはすべて「プラスチックの家具」としてひとくくりにされてしまうことがほとんどだと思います。
ここではあえて「プラスチック素材の種類」に注目し、その特性の違いを見ていくことにいたしましょう。

 Kartell(カルテル)の家具素材として、最もよく目にするのが「ポリカーボネート」です。正式名称は「ポリカーボナート」と言いますが、「ポリカ」や「PC」と略される場合もあります。高い透明度と耐衝撃性を兼ね備えることから、「透明な金属」の別名を持つことでも知られています。また、熱に強く加工過程において有毒ガスを生じないという特性から、家具のみならず日用品にも幅広く用いられている素材です。

 「Masters(マスターズ)」等の一部コレクションで用いられているが、「ポリプロピレン」。こちらは「PP」と表記されることが多く、私たちの生活に密着したところで広く利用されている樹脂のひとつです。安価で加工性に優れ、しかも軽量であるという特性から、テーブルトップやチェアといった家具素材として比較的よく目にする素材であると言えます。ただし、耐候性に劣るといった側面もあるため、ガーデンファニチャーというよりもインテリア家具素材に適していると言わざるを得ません。

 この他、強度に優れたアクリル樹脂「PMMA」はガーデンテーブル素材として、いくつものコレクションで使われています。「PMMA」の他、日本では「アクリル」もしくは「アクリル樹脂」という名称の方が一般的でしょうか。美しい光沢と透明感に特徴があり、窓材としてもしばしば用いられています。また、研磨や切断、切削加工がしやすく、耐候性や耐衝撃性も十分です。

 総じて、「軽量」「優れた耐久性」「美しいクリアな質感」に特徴のあるプラスチック。素材のことを知り尽くすKartell(カルテル)だからこそ、それぞれのコレクションに相応しいプラスチックにこだわることが出来るのですね。

商品紹介

プラスチックならではの、艶やかでクリアな質感が魅力のKartell(カルテル)。他素材では決して実現し得ない、高度なデザインにも注目です。

ガーデンテーブル

Jolly(ジョリー)
Jolly(ジョリー)

多彩なカラーリングが美しい「Jolly(ジョリー)」コレクション。一つひとつがコンパクトなサイズとなっており、組み合わせることで様々な用途で用いることが可能です。流行に左右されないデザインで、長く愛用できそうな本作品。シンプルでありながらも、明るい雰囲気が魅力的です。

Usame(ウザメ)
Usame(ウザメ)

テーブルとマガジンラックが一体化した、シンプルながらも無駄のないデザインが魅力の「Uzame(ウザメ)」コレクション。テーブルトップやサイドには花飾りが施され、プラスチックならではのクリアな素材感がしっかりと活かされたデザインとなっています。豊富なカラーバリエーションも、コレクションの魅力ですね。

ガーデンチェア

Louis Ghost(ルイ・ゴースト)
Louis Ghost(ルイ・ゴースト)

ルイ15世様式ならではの優美なライン使いが印象的な「Louis Ghost(ルイ・ゴースト)」。シンプルなデザインだからこそ、色彩の美しさや艶やかさといった素材感がしっかりと活かされています。安定性と耐久性、耐候性に優れ、最高6脚までを積み上げて収納することも可能となっている等、実用面においても秀逸な作品です。

La Marie(ラ・マリー)
La Marie(ラ・マリー)

どんな場所にもしっくりとなじむベーシックデザインに特徴のある「La Marie(ラ・マリー)」は、世界で初めてポリカーボネート単体から作られたチェアとして知られています。色鮮やかな発色と艶感が、空間を明るく彩ってくれそうなコレクション。スタイリッシュでありながらも、どこか可愛らしい雰囲気が魅力です。

AmiAmi(アミアミ)
AmiAmi(アミアミ)

日本人デザイナー・吉岡徳仁氏による「AmiAmi(アミアミ)」は、和の伝統を彷彿とさせる独特の編模様が印象的なコレクション。縦糸と横糸を重ね合わせる繊細なデザインが、プラスチックという素材で見事に実現されており、他コレクションとは異なる魅力を感じさせる作品です。

Dolly(ドーリー)
Dolly(ドーリー)

独特なシルエットで空間をおしゃれに演出してくれそうな「Dolly(ドーリー)」。洗練された美しさと鮮やかな色調が、イタリアンモダンの名にふさわしいコレクションです。折りたたみ可能なデザインとなっているので、収納に場所を取らず実用的。ガーデンファニチャーとしてだけでなく、オフィスや一般家庭用に幅広く採用されています。

デザイナー紹介

Philippe Starck(フィリップ・スタルク)

1949年、フランス・パリ生まれ。ピエール・カルダンのアートディレクターとしての経歴を誇る。家具デザインの他、建築、インテリア、インダストリアルデザイン等幅広い分野にて活躍。日本でも、いくつかの有名レストランにおけるインテリアを担当。Kartell(カルテル)では名作「Ghost(ゴースト)」コレクションの他、「Ero|S|(エロエス)」、「Mademoiselle(マドモアゼル)」など数多くの作品を手掛ける。

MARCEL WANDERS(マルセル・ワンダース)

1963年、オランダ生まれ。オランダのDroog(ドローグデザイン)から1996年に発表した「Knotted Chair(ノッテッドチェア)」で一躍有名に。2001年にMarcel Wonders Studio(マルセル・ワンダーススタジオ)をアムステルダムに設立後、Kartell(カルテル)やMoroso(モローゾ)、B&B Italia(ビーアンドビーイタリア)等大手ブランドにて作品を手掛ける。Kartell(カルテル)での作品は、ダイヤのような美しさを感じさせる「Stone(ストーン)」。

Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)

1956年、イタリア生まれ。1986年にSTUDIO LISSONI(スタジオリッソーニ)を設立、以降はFritz Hansen(フリッツハンセン)等の一流ブランドにおいて魅力あふれるプロダクトデザインを展開。家具デザインから建築、グラフィック分野に至るまで、幅広い活躍をみせるデザイナー。Kartell(カルテル)では人間工学に基づいたラウンジチェア「Form(フォーム)」や、日本の“うるし”からインスピレーションを受けた小テーブル「TRYS(トレイ)」は手掛ける。

Maarten Van Severen(マーティン・ヴァン・セーヴェレン)

1956年、ベルギー・アントワープ生まれ。「置かれている環境の中で、できるだけ自然でありたい」というコンセプトのもと、素材本来の魅力を感じさせるシンプルかつモダンなデザインを多数展開する。Kartell(カルテル)から発表した一体型成型のラウンジチェア「LCP(エルシーピー)」は、彼の代表作としても有名。一枚の透明アクリル樹脂で作られた斬新なフォルムは、繊細なオブジェのような佇まいでありながらも弾力性に優れ、チェアとしての快適性を実現。プラスチックという素材を知り尽くしたKartell(カルテル)だからこそ商品化できた作品であるとも称され、世界的にも高い評価を誇る。

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