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エクスポルミン / Expormim

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 Expormim(エクスポルミン)は1960年11月20日、スペイン・バルセロナにて設立しました。当初のブランド名は”La Exportadora del Mimbre” 。これは「貿易」を意味するブランドネームですが、近隣地域で生産される籐を家具へと加工し、世に送り出すブランドとして期待されて設立されたことから、こうした名前が付けられたそうです。当時のヨーロッパには天然素材を原料とする製品がまだ珍しかったこと、そして同社の本拠地であるMoixentの工業化が望まれていたことから、貿易を専門とする弁護士Miguel Laso Tortosa氏によってスタートしたという背景を持つ、なかなかユニークな家具ブランドであるといえます。バスケットや折りたたみ式パーテーション、ゆりかごやトレイ等が製造され、籐織ならではの上質な佇まいが、1960年代、ヨーロッパ地域において広く支持されました。

 1964年には創業者の息子であるMiguel Laso Llopis氏が事業に参入。創業わずか4年間ですっかり激化してしまった籐家具市場における、”La Exportadora del Mimbre”ブランドの立て直しを図りました。バスケットやアクセサリー等既存のラインナップを主軸に、アームチェアやラウンジチェアといった家具製造をスタートさせたのです。天然素材を用いた家具は主にドイツやフランス、スエーデンといった国々からの訪問者に受け入れられ、1960年代後半から70年代初めにかけてのスペイン観光黄金期において、リゾート用として幅広く普及していきました。地中海沿岸のリゾートを中心に爆発的なニーズが生まれ、この頃が家具ブランドとして飛躍的な成長を遂げた時期であると言えます。

 しかし、1977年の大不況の到来により、状況は一変。靴のかかとから金属やプラスチックを主素材とした家具の製造まで、籐家具にこだわらないあらゆる製品の製造を余儀なくされたのでした。しかしながら、ブランド設立からのミッションである「品質と快適さで最高水準を実現し、市場ニーズを満たすこと」は揺らぐことなく、厳しい状況下においても貫かれたといいます。

 また、1980年からの10年間は、スペインにおいて籐が不足するという事態が生じた時期でもありました。この頃から、広大なプランテーションを誇るインドネシアから原材料の輸入が開始されました。結果、テーブルやサイドボード、ベッド等、幅広い籐家具需要を満たすことに成功しました。しかし、安心したのもつかの間、1984年にはインドネシアが原材料となる籐の輸出を禁止。同社は再び事業活動についての再考を求められます。その結果、インドネシアのサプライヤーとの協働により、製品を途中までインドネシア国内で作り、最終工程と仕上げをスペイン国内の向上で行うといった製造ラインを確立するに至りました。インドネシアに合弁会社が設立される等、会社として大きな転機を迎えることとなったちょうどこの頃、ブランドネームが“Expormim(エクスポルミン)”に変更されました。

 1990年代以降は、より幅広い顧客ニーズを満たすべく、籐にこだわらない家具製造が目指されるようになりました。木材を用いた家具や、リサイクル可能なポリエチレンウィッカー製家具、人々の好みや需要の変化、環境問題等に柔軟に対応すべく、今日においてもたゆまぬ研究開発が重ねられています。

Expormim(エクスポルミン)ブランドの屋外家具コレクションは、その卓越した技術力と洗練されたオリジナルデザイン、さらには徹底した顧客ニーズの追究により、国際的にも高く評価されているのです。

ブランドの特徴

 Expormim(エクスポルミン)は、50年以上に渡る伝統と実績を誇る家具ブランドです。長い歴史においては幾度となく転換期を迎え、その都度、時代や顧客ニーズの変化に柔軟に対応し続けてきました。あらゆる状況下においても、常に大切にされてきたミッションは「品質と快適さで最高水準を実現し、市場ニーズを満たすこと」に他なりません。上質な厳選素材、熟練職人の手によって作り出された巧みな織模様は、まさにExpormim(エクスポルミン)ブランドのこだわりを象徴するキーワードであると言っても過言ではありません。ナチュラルな美しさを演出しつつも、都会的かつ洗練されたデザインが、本ブランド製品の魅力です。

 高品質の証は、ISO 9001(品質マネジメントシステム・Quality Management System)取得にも見て取ることができるでしょう。すべてのExpormim(エクスポルミン)製品は、厳格な品質基準と安全基準を満たしています。ISO 9001は、単に「製品が高品質であれば取得できる」といった規格ではなく、取得にあたっては、高品質な製品が提供されるまでの「プロセス」が重視されます。“信頼のおける製造過程で生み出された高品質家具”といった観点からみれば、顧客にとってはまさに理想的な選択肢であると言えますね。

商品紹介

ガーデンテーブル

Tunis
Tunis

美しい織模様で仕上げられた上品なデザインが印象的な「Tunis」ラウンドコーヒーテーブル。大人のリラックスタイムに相応しい、洗練された佇まいが心を和ませてくれます。素材にはアルミニウムと高密度ポリエチレン性合成繊維を使用し、耐久性に優れ屋外での使用にも最適。同コレクションのチェアとのセット使いで、優雅な屋外空間が完成します。

Round coffee table
Round coffee table

余計な装飾が一切排除された、潔さを感じさせるデザインが秀逸な「Round coffee table」。シンプルならではの良さを最大限に発揮する本作品は、コーヒーテーブルでありながらもオブジェのような佇まいで、独特の世界観を演出します。配置する空間や組み合わせる家具を選ばないので、アイディア次第で様々なエクステリアデザインに貢献してくれることでしょう。

ガーデンチェア

Lapala
Lapala

丁寧な織模様と柔らかなカーブを描く曲線ライン、上品かつしっとりと落ち着いたフォルムが秀逸な「Lapala」のチェアコレクション。シンプルなデザインの中にも、作り手のこだわりが随所に感じられます。脚部分には華奢なラインを用いることで、洗練された都会的なイメージを演出。耐候性に優れているのでアウトドアユースにおすすめですが、屋内外を問わず空間にしっくりとなじんでくれるデザインです。

Ulah
Ulah

チェアに対する既存の概念を心地良く覆す、遊び心溢れるデザインが見事な「Ulah」のシーソーチェア。大人から子供まで、楽しみながら時を過ごすことができそうな本作品は、上質なリラックスタイムを過ごさせてくれそうな佇まいが印象的です。座面にはExpormim(エクスポルミン)ブランドの象徴ともいえる上質な織模様が施され、モダンでありながらもどこか温かみを感じさせてくれるデザインに仕上げられています。

ガーデンラウンジャー

Kabu
Kabu

シンプルなデザインながらも、ゆったりと身を委ねることができそうな「Kabu」コレクションの「Chaise longue Batyline Senso」。アルミニウムフレームに、座面にはフランスフェラーリ社製のBATYLINER(バティライン)を採用。抜群の耐久性と耐候性、さらにはメンテナンスのしやすさを兼ね備えた、屋外家具としては理想的な実用性を兼ね備えるアイテムです。クッション等のアクセサリと併用することで、自分らしい空間を創造することができます。

Reposo
Reposo

上質な天然ラタンが織りなす、滑らかな曲線使いが美しい「Reposo」コレクションのラウンジャー。La Exportadora del Mimbre時代の代表作として、今日においてもなお高い人気を誇る本作品は、そのオリジナリティ溢れるデザインで、時代を超越した美しさを感じさせてくれます。

ガーデンプランター

Planter
Planter

フォルムを描く滑らかな曲線がフェミニンな佇まいを感じさせる、Expormim(エクスポルミン)のPlanterコレクション。ファイバーグラスの艶やかな質感が、シンプルな外観をランクアップさせるデザインです。どんな空間にもなじんでくれる、すっきりとしたイメージが魅力です。

ガーデンライト

Oh
Oh

手織りならではのナチュラルな雰囲気が心地良い、「Oh」コレクションのHand-woven suspension lamp。10㎜のステンレス鋼をベースに、丁寧に編み上げられたポリエステル編組ロープを施し、シンプルながらも味わい深さを感じさせるデザインに仕上げられています。インテリアにおいてもどこかアウトドア気分を盛り上げてくれそうな、独特の存在感を感じさせる作品です。

デザイナー紹介

Jaime Hayon(ハイメ・アジョン)

1974年、スペイン・マドリード生まれ。スペインとイタリアの両国で工業デザインを学び、ベネトンのコミュニケーション・リサーチ・センターFabricaに参画。1997年~2003年まで、インテリアデザインやグラフックなどデザイン部門にて幅広く活躍する。
Jaime Hayon(ハイメ・アジョン)氏の手掛けるデザインに見られる特有の世界観は ‘Mediterranean Digital Baroque(地中海のデジタルバロック)’と称され、アート、デザイン、工芸など様々なカテゴリにおいて高く評価される。
バカラやスワロフスキーといった一流ブランドで照明器具コレクションを手掛け、日本は伝統工芸丸谷焼や九谷焼とのコラボレーションも多数。Expormim(エクスポルミン)では柔和な曲線を多用した『Frames』コレクションをデザイン。Times誌で“現代を代表するクリエイター100人”に選ばれた他、Wallpaper誌でも“この10年で最も影響力のあるアーティスト”の1人に選ばれている。

Mario Ruiz(マリオ・ルイス)

バルセロナのエリサヴァデザインスクールを卒業後、世界120以上もの大手企業のデザイン部門で活躍。Expormim(エクスポルミン)を始め、Siemens(シーメンス)やThomson(トムソン)、 Arflex(アルフレックス)等、一流ブランドで携わったプロジェクトは600以上にものぼる。プロダクトデザインの他、見本市やショールームでの空間デザインを手掛けるクリエイティブディレクターとしても有名。Red Dot(レッドドット)やWallpaper Awards08(ウォールペーパーアワード)等の権威ある受賞歴を誇る他、地元バルセロナではデザインスクールで教育活動にも従事する。
Expormim(エクスポルミン)では、ナチュラルな質感と柔らかなフォルムが美しい『Kiri』コレクションや、素材の持ち味が活かされた『Kotai』コレクションを手掛ける。

Nieves Contreras(二エベス・コントレラス)

バレンシア出身の女性新鋭デザイナー。2002年からは拠点をパリに移し、工業デザイナーMarc Berthier(マルク・ベルチェ)氏との協働でデザインスタジオEliumstudioを設立。家具を始め、照明やグラフィック等の幅広い分野でデザイン活動を手掛ける。Expormim(エクスポルミン)では、華奢なライン使いが洗練されたイメージのガーデンファニチャーコレクション『Out_Line』をデザイン。

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