デドン(DEDON) | 世界のガーデンファニチャー

デドン(DEDON)の歴史は1990年、ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンの病院のベッドから始まりました。ドイツのプロサッカーチーム“バイエルン・ミュンヘン”で有望な若手ゴールキーパーとして活躍していたボビー・デカイザー(Bobby Dekeyser)、試合中に顔面を負傷し入院中だった彼こそがデドン(DEDON)の創設者です。「いつかは起業家として活躍したい」、サッカーという場所を離れてみて初めて、彼は自分が本当にやりたかったことを見つめなおしました。これが起業家ボビー・デカイザー(Bobby Dekeyser)としての第一歩、家具ブランドデドン(DEDON)の始まりでした。

こうして歩み始めたデドン(DEDON)ですが、世界的ガーデンファニチャーブランドとして知られる今日のデドン(DEDON)に至るまでは、決して平坦な道のりではありませんでした。「気の合う家族や友人と、素敵なモノ作りがしたい」、Bobbyが描いていたビジョンはあまりに曖昧で、設立当初はとにかく手探りのまま試行錯誤を繰り返していました。
そんな時、プラスティック製造に携わっていた叔父のSeppiが開発したひとつの繊維が、Bobbyの目に留まりました。しなやかで耐久性に優れたその繊維、Bobbyは「これこそがまさにガーデンアファニチャーに最適な素材である」と直感で感じたのです。
翌1991年、魅力的な繊維の活かし方が未だ分からずにいたBobbyは、ケルンのトレードショーでフィリピン製のラタン家具と出会いました。職人の手によって丹念に編み込まれた模様はまさに芸術品そのもの。このラタン家具との出会いを通じて、Bobbyは思いました。「柔軟でしなやかなデドンファイバーでなら、きっとこの美しさを再現できるはず」。Bobbyは47kgもの繊維を持ってすぐさまフィリピンへと飛びました。そして、Bobbyの直感は見事的中しました。ラタン家具のメッカ・フィリピンで生まれたデドン(DEDON)製ガーデンファニチャーの数々は、デドン(DEDON)をアウトドアファニチャーブランドとして確立させることとなったのです。Bobbyがフィリピンへと飛んでから、わずか6ヵ月後のことでした。

デドン(DEDON)飛躍のきっかけともなったこだわりのデドンファイバーは、一族でプラスティック製造を行っていたデカイザー(Dekeyser)家が独自に開発したオリジナルの新素材です。しなやかで加工しやすく耐久性に優れており、経年による品質の劣化や退色が問題となっていた当時のアウトドアファニチャーにとっては新たな可能性を与える素材でした。また、有毒物質を一切含まず、100％リサイクルが可能な環境配慮型の素材であるという点も、デドンファイバーの魅力のひとつであると言えます。
創設者ボビー・デカイザー(Bobby Dekeyser)の直感とひらめき、そして彼を支える一族の確かな技術によって生まれたデドン(DEDON)。その歴史は、まだ始まったばかりです。